花粉症対策としてマスクやザイザルなどの薬を利用するのは聞いたことがあると思いますが、最近では注射での花粉症対策が注目されています。毎年苦しめられる花粉症を対策できる注射とは、一体どんなものなのでしょうか?

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PM2.5が人体や環境に与える影響とは?

産業の発展と大気汚染は切り離せない問題といえます。
日本では高度経済成長期に大きな問題となった一方、それを克服すべく環境に優しい機械やエネルギーの開発などを行っています。
しかし世界ではまだ経済重視の国々が多くあり、大気汚染の改善を最優先に考えているとは言い難い状況です。
そんな中、大気汚染状況の指標として発表されるのが、PM2.5情報です。
PMとはParticulate Matterの略で、微小粒子状物質を表します。

具体的な大きさとしては、マイクロメートル以下とされ、0.001ミリメートルととても小さな物質です。
物が燃焼することで直接大気中に排出される場合と、有機化合物などが大気中で化学反応することで粒子になる場合とがあります。

具体的な発生原因には、焼却炉やコークス炉、粉塵作業をする工場、船舶、自動車、航空機などがあります。
PM2.5は微小なために、肺や気管などの呼吸器の深い部分にまで浸透し易く、かつ有害物質であるために、人体に様々な影響を及ぼします。
呼吸に基づく呼吸器系の疾患である肺炎や気管支炎、重篤な場合は肺がんに至るリスクもあります。
循環器系である心血管にも影響を及ぼします。
例えば、過去に心臓疾患を持っていた人が、PM2.5が多い環境で運動をすると血液を送る力に変調があったとする報告があります。
肺に到達したPM2.5は炎症を引き起こし肺や血管を傷つける他に、血流に直接入ったり神経を害したりします。

これらが誘発する症状としては、頭痛や疲労、鬱といった神経症状に加え、動悸、息切れ、不整脈といったものがあります。
初めは軽い症状で重大に考えないことが多いですが、知らない間に重篤化する可能性があるので、PM2.5が大気中に多く存在する環境にいる人は、濃度に気を配り、マスクをするなど防止に努めたほうが良いでしょう。
粉塵が多い工場近くや市街地にある事務所などでは、空気清浄機を利用するのもひとつの方法です。
目に見えない物質ですから、人体に影響があるといっても油断しがちですが、PM情報には常に関心を持つほうが得策です。

マスクでPM2.5を防ぐことはできる?

PM2.5による健康被害を防止するには、どういった対策を取れば良いのでしょう。
しばしば耳にする方法として、マスクをする又は空気清浄機を利用するというのがあります。

これらのどれもがPM2.5対策として万全とはいえず、また製品により性能も異なります。
マスクに関しては、花粉用などの一般用の製品では、全くしないよりましですが十分ではありません。
それは粒子の大きさに起因し、花粉は20から40ミクロンで、黄砂が4ミクロンほどです。

一方PM2.5の大きさは0.1ミクロンほどですから、花粉用のマスクをしても防止が難しいことは、容易に想像できます。
ですから黄砂やPM2.5を防止するには、医療現場や産業現場で用いられるマスクを着用する必要があります。
こうした製品は決して特別なものではなく、一般でも使い捨てとして入手できますから、PM情報などで濃度が気になる場合は、着用の上で外出すると安全です。
国家検定基準を参考にしたいなら、DSの表記を探して選ぶと良いでしょう。
Dとは使い捨て用の商品という意味であり、Sは固体微粒子の0.06~0.1ミクロンまでを防止する意味で用いられます。
またその後ろに1~3までの数字表記がある場合は、捕集効果を意味しており、1は80%以上を、2は95%以上を、3は99%以上をあらわします。

空気清浄機に関しては、PM2.5をどれだけ除去が可能か記載するよう努めているようなので、商品を選ぶ際はしっかり確認することが重要です。
PM2.5の粒子はとても小さいので、空気清浄機だけでは十分でないことが多いといえます。
ですから、窓を閉めたり、マスク着用を併用すると効果的でしょう。
いずれにせよ自分の体を守るのは、自分の心掛けひとつですから、肺炎や気管支炎さらに肺がんなど呼吸器系、循環器系の疾患が気になる方は定期的な健診を受けることも大切です。